ワインのはなし
今日はロゼの日!毎年6月第2土曜日はロゼで乾杯!
ロゼの日って? 皆さん、6月の第2土曜日は何の日か知ってますか? 「父の日」、惜しい!父の日は6月第3日曜日ですね。ちょっとマイナーではありますが、毎年6月第2土曜日は、「ロゼの日」なんです。「National Rosé Day」として、南仏プロヴァンスを主な拠点にロゼワイン造りを行うBodvár社のオーナーが設定したのがきっかけです。Bodvár自体はスウェーデンに起源がある歴史ある企業ですが、今のオーナーBodvar Hafströmが、ロゼワインに情熱とさらなる可能性・将来性を見出したとのこと。そんな彼が選択したのは、フランスの一大ロゼワイン生産地でもあるプロヴァンス。「Bodvar House of Rosés」として2006年にワイナリーを設立し、ロゼワインをメインに手掛けています。 バカンスのスタートシーズンでもある6月前半。この時期に、見た目もビーチやパーティーシーンにピッタリ!な「ロゼワインの日」を持ってくるだなんて、さすがですね。ちなみにこの「National Rosé Day」は2015年から設定されたとのこと。 プーリアと言えばロゼワイン! 近年ではロゼと言えばプロヴァンスのロゼワインが流行ではありますが、イタリア、さらにプーリア州でも伝統的にロゼワインが多く造られてきました。今でも現地に行けば、昼でも冬でも(時間帯や季節に問わず)ロゼワインを楽しむシーンを実によく見かけます。 プーリア州は地理的に海と接する地域が多く、タコやウニなどなど、豊かな魚介類を楽しむ食文化がありますが、魚介類とロゼ、実は最高に合うんです!(もちろん、肉料理にも合う万能選手ですが!) ロゼワインについて詳しくはこちらから 見た目も鮮やか、楽しい美味しいロゼワインはこちらから!
今日はロゼの日!毎年6月第2土曜日はロゼで乾杯!
ロゼの日って? 皆さん、6月の第2土曜日は何の日か知ってますか? 「父の日」、惜しい!父の日は6月第3日曜日ですね。ちょっとマイナーではありますが、毎年6月第2土曜日は、「ロゼの日」なんです。「National Rosé Day」として、南仏プロヴァンスを主な拠点にロゼワイン造りを行うBodvár社のオーナーが設定したのがきっかけです。Bodvár自体はスウェーデンに起源がある歴史ある企業ですが、今のオーナーBodvar Hafströmが、ロゼワインに情熱とさらなる可能性・将来性を見出したとのこと。そんな彼が選択したのは、フランスの一大ロゼワイン生産地でもあるプロヴァンス。「Bodvar House of Rosés」として2006年にワイナリーを設立し、ロゼワインをメインに手掛けています。 バカンスのスタートシーズンでもある6月前半。この時期に、見た目もビーチやパーティーシーンにピッタリ!な「ロゼワインの日」を持ってくるだなんて、さすがですね。ちなみにこの「National Rosé Day」は2015年から設定されたとのこと。 プーリアと言えばロゼワイン! 近年ではロゼと言えばプロヴァンスのロゼワインが流行ではありますが、イタリア、さらにプーリア州でも伝統的にロゼワインが多く造られてきました。今でも現地に行けば、昼でも冬でも(時間帯や季節に問わず)ロゼワインを楽しむシーンを実によく見かけます。 プーリア州は地理的に海と接する地域が多く、タコやウニなどなど、豊かな魚介類を楽しむ食文化がありますが、魚介類とロゼ、実は最高に合うんです!(もちろん、肉料理にも合う万能選手ですが!) ロゼワインについて詳しくはこちらから 見た目も鮮やか、楽しい美味しいロゼワインはこちらから!
スパークリングワイン(スプマンテ)の コルク - どうしてマッシュルーム型?3層にわかれている?
みんな大好きスパークリングワイン! パーティーにも、一人飲みの時でも、気分が上がるスパークリングワイン!イタリアだと発泡性ワインの総称はスプマンテ(Spumante)と呼ばれています。この、スパークリングワインを「ポンッ!」と開栓した後のコルク、捨てちゃう前に見たことあります…? そうです、マッシュルームみたいになってますよね! コルクは最初からマッシュルーム型? 実は、スパークリングワインのコルクって、もとからマッシュルーム型ではないんです。栓をする前は、他のワインコルクと同じような円柱です! この円柱状のコルクを、専用の機械でギュッと圧力をかけ、コルクの上部を少し残して瓶に入れ込みます。 コルクの原料となる“コルクガシ”は弾力性があり、機械から離れた瞬間から元の大きさに戻ろうと膨張します。瓶の中に入ったコルク部分は、この膨張により瓶の内側にピッタリ!とフィットし、暫く経つと、コルク自体の形も瓶口のように変わります。 開栓した直後のコルクは、くびれがなんとも美しい(!)マッシュルーム型。でも、しばらく時間が経つと…くびれが少しふっくらしてきます! ※ちなみに…コルクの原料のコルクガシ(Cork Oak)は、ブナ科コナラ属の常緑高木です(日本語でいうと楢の木になります)。このコルクガシはスペインやポルトガルなど地中海沿岸で栽培されていますが、コルク生産量を見るとポルトガルが世界第1位です。 3層構造のコルク スパークリングワインと呼ばれる発泡性ワインには、通常、3気圧以上の炭酸ガスが瓶内に含まれるます。そのため、圧力に負けないよう、コルク自体も炭酸ガスなしワイン(いわゆる普通のワイン)に使用されるコルクと比べて、大きく、そして重い、しっかりした作りになっています。 さらに、スパークリングワインのコルクをよーーく見ると、そうです、コルクが「3層」にわかれてるんです。 上部(メイン部分)はコルクチップ(砕いたコルク)を固めたもの。液体に触れる下部は、天然コルク樹皮をメダル型にくり抜いたディスクが2枚重ねられています。 炭酸ガスを含み気圧が高いスパークリングワイン、ものによっては瓶内で長期熟成を加えます。ベストな状態にキープするため、コルクにも様々な工夫・改良がくわえられているんですね! ※全てのスパークリングワインコルクが写真のような3層構造ではありません。ディスク部分が無かったり、枚数が違うなど作り方も様々です。 コルクについてちょっと詳しくなったら、実物を見て確かめるためにも…、さあ、美味しいスパークリングワインを開けてみましょう♬ ワインショップテッレの美味しいスパークリングワインはこちらから!ロゼスパークリングワインもあります!
スパークリングワイン(スプマンテ)の コルク - どうしてマッシュルーム型?3層にわかれている?
みんな大好きスパークリングワイン! パーティーにも、一人飲みの時でも、気分が上がるスパークリングワイン!イタリアだと発泡性ワインの総称はスプマンテ(Spumante)と呼ばれています。この、スパークリングワインを「ポンッ!」と開栓した後のコルク、捨てちゃう前に見たことあります…? そうです、マッシュルームみたいになってますよね! コルクは最初からマッシュルーム型? 実は、スパークリングワインのコルクって、もとからマッシュルーム型ではないんです。栓をする前は、他のワインコルクと同じような円柱です! この円柱状のコルクを、専用の機械でギュッと圧力をかけ、コルクの上部を少し残して瓶に入れ込みます。 コルクの原料となる“コルクガシ”は弾力性があり、機械から離れた瞬間から元の大きさに戻ろうと膨張します。瓶の中に入ったコルク部分は、この膨張により瓶の内側にピッタリ!とフィットし、暫く経つと、コルク自体の形も瓶口のように変わります。 開栓した直後のコルクは、くびれがなんとも美しい(!)マッシュルーム型。でも、しばらく時間が経つと…くびれが少しふっくらしてきます! ※ちなみに…コルクの原料のコルクガシ(Cork Oak)は、ブナ科コナラ属の常緑高木です(日本語でいうと楢の木になります)。このコルクガシはスペインやポルトガルなど地中海沿岸で栽培されていますが、コルク生産量を見るとポルトガルが世界第1位です。 3層構造のコルク スパークリングワインと呼ばれる発泡性ワインには、通常、3気圧以上の炭酸ガスが瓶内に含まれるます。そのため、圧力に負けないよう、コルク自体も炭酸ガスなしワイン(いわゆる普通のワイン)に使用されるコルクと比べて、大きく、そして重い、しっかりした作りになっています。 さらに、スパークリングワインのコルクをよーーく見ると、そうです、コルクが「3層」にわかれてるんです。 上部(メイン部分)はコルクチップ(砕いたコルク)を固めたもの。液体に触れる下部は、天然コルク樹皮をメダル型にくり抜いたディスクが2枚重ねられています。 炭酸ガスを含み気圧が高いスパークリングワイン、ものによっては瓶内で長期熟成を加えます。ベストな状態にキープするため、コルクにも様々な工夫・改良がくわえられているんですね! ※全てのスパークリングワインコルクが写真のような3層構造ではありません。ディスク部分が無かったり、枚数が違うなど作り方も様々です。 コルクについてちょっと詳しくなったら、実物を見て確かめるためにも…、さあ、美味しいスパークリングワインを開けてみましょう♬ ワインショップテッレの美味しいスパークリングワインはこちらから!ロゼスパークリングワインもあります!
プーリア州の「パンの街」 Altamura(アルタムーラ)
「イタリアの食糧庫」、プーリア州 恵まれた日照量と肥沃な平野が広がるプーリア州は、「イタリアの食糧庫」とも呼ばれています。ブドウ(ワイン)やトマトだけでなく、小麦の栽培も盛んなプーリア州は、高品質のデュラム・セモリナ粉から造るパスタの生産地として世界的に有名です。小麦が美味しいということは…そうです、パンも勿論美味しいんです。さらに、州内には「パンの街」もあるんです。 プーリア州の州都・Bari(バーリ)市内からも近いAltamura(アルタムーラ)、ここがプーリアの「パンの街」です。 パンの街アルタムーラ アルタムーラを含むプーリア州の中部はムルジア(Murgia)というカルスト台地(地表に突出した石灰岩が雨水などにより浸食されて出来た地形)の地域です。この地域では伝統的にパンが造られており、特に、1~2週間と保存が効くパンは、忙しい時期には家を数日留守にする小作農や羊飼いの常備食として重宝され、中世には既にこの地域のパンの造り方が確立されていたようです。以前はパンのタネを各家庭で準備し、公共の場にあった窯に入れて焼いていたとのこと。その際、誰のパンなのかが分かるように、パン(タネ)を造った人のイニシャルを入れて窯に入れていたようです。 1527年のアルタムーラ地域の公文書にアルタムーラの伝統的なパン作りについて記載があり、この街が数百年も前から「パンの街」であったことがうかがえます。この地域の特産品であるパンは、2003年、EU政府により「Pane di Altamura(アルタムーラ産のパン)」として原産地呼称保護(DOP)認定されました。なんと、イタリア国内でパンに対してDOP認証がされたのは、このアルタムーラが記念すべき第一号でした。 Pane di Altamura(アルタムーラ産のパン) アルタムーラ産のパンとしてDOPを名乗るためには、ワインと同じように、使う材料、その生産地、造り方が細かく定められており、それらに従う必要があります。 例えば、使う小麦はデュラム小麦のセモリナ粉、中でも品種は‘appulo’、 ‘arcangelo’、 ‘duilio’、 ‘simeto’のみ。さらに、これらの小麦は特定の5地域内(Altamura、Gravina di Puglia、Poggiorsini、Spinazzola、Minervo Murge)にある登録済みの栽培者が造る小麦を80%以上使用すること。さらに、使う水の温度、出来上がるパンの重さ(少なくとも0.5kg以上)、焼く時間、出来たパンのクラスト(パンの外側の茶色い部分)が3mm以上…などなど、細かく定められています。 パンとワインは抜群の相性ですが、この2つともにトップクラスの一品が味わえるプーリア州、最高ですね♬ ※参考データ:30126 12..12 (europa.eu)
プーリア州の「パンの街」 Altamura(アルタムーラ)
「イタリアの食糧庫」、プーリア州 恵まれた日照量と肥沃な平野が広がるプーリア州は、「イタリアの食糧庫」とも呼ばれています。ブドウ(ワイン)やトマトだけでなく、小麦の栽培も盛んなプーリア州は、高品質のデュラム・セモリナ粉から造るパスタの生産地として世界的に有名です。小麦が美味しいということは…そうです、パンも勿論美味しいんです。さらに、州内には「パンの街」もあるんです。 プーリア州の州都・Bari(バーリ)市内からも近いAltamura(アルタムーラ)、ここがプーリアの「パンの街」です。 パンの街アルタムーラ アルタムーラを含むプーリア州の中部はムルジア(Murgia)というカルスト台地(地表に突出した石灰岩が雨水などにより浸食されて出来た地形)の地域です。この地域では伝統的にパンが造られており、特に、1~2週間と保存が効くパンは、忙しい時期には家を数日留守にする小作農や羊飼いの常備食として重宝され、中世には既にこの地域のパンの造り方が確立されていたようです。以前はパンのタネを各家庭で準備し、公共の場にあった窯に入れて焼いていたとのこと。その際、誰のパンなのかが分かるように、パン(タネ)を造った人のイニシャルを入れて窯に入れていたようです。 1527年のアルタムーラ地域の公文書にアルタムーラの伝統的なパン作りについて記載があり、この街が数百年も前から「パンの街」であったことがうかがえます。この地域の特産品であるパンは、2003年、EU政府により「Pane di Altamura(アルタムーラ産のパン)」として原産地呼称保護(DOP)認定されました。なんと、イタリア国内でパンに対してDOP認証がされたのは、このアルタムーラが記念すべき第一号でした。 Pane di Altamura(アルタムーラ産のパン) アルタムーラ産のパンとしてDOPを名乗るためには、ワインと同じように、使う材料、その生産地、造り方が細かく定められており、それらに従う必要があります。 例えば、使う小麦はデュラム小麦のセモリナ粉、中でも品種は‘appulo’、 ‘arcangelo’、 ‘duilio’、 ‘simeto’のみ。さらに、これらの小麦は特定の5地域内(Altamura、Gravina di Puglia、Poggiorsini、Spinazzola、Minervo Murge)にある登録済みの栽培者が造る小麦を80%以上使用すること。さらに、使う水の温度、出来上がるパンの重さ(少なくとも0.5kg以上)、焼く時間、出来たパンのクラスト(パンの外側の茶色い部分)が3mm以上…などなど、細かく定められています。 パンとワインは抜群の相性ですが、この2つともにトップクラスの一品が味わえるプーリア州、最高ですね♬ ※参考データ:30126 12..12 (europa.eu)
プーリアワインの地理的表示(GI)について②
プーリアのDOP(DOCとDOCG)とIGP(IGT) ② プーリア州には、2023年2月現在、DOCG(Denominazione di Origine Controllata e Garantita)が4、DOC(Denominazione di Origine Controllata)が28、IGP(Vino a Indicazione Geografica Protetta)が6あります。 プーリア州のIGP(IGT)6つは1995年に設定されました。 Pugliaは州全域(約8,000ha)を含む、プ―リアの中では一番広いIGPです。 IGP (IGT) 1 Puglia プーリア(州全域) 2 Daunia ダウニア(Foggia県)3 Murgia ムルジア(Bari県)4 Salento サレント(Brindisi県、Lecce県、Taranto県)5 Tarantino ターラント(Tarantino県)6 Valle d’Itria ヴァッレ・ディトーリア{Alberobello、Locorotondo(Bari県)、Ceglie Messapica、Cisternino、Fasano、Ostuni(Brindisi県)、Crispiano、Martina Franca(Taranto県)}...
プーリアワインの地理的表示(GI)について②
プーリアのDOP(DOCとDOCG)とIGP(IGT) ② プーリア州には、2023年2月現在、DOCG(Denominazione di Origine Controllata e Garantita)が4、DOC(Denominazione di Origine Controllata)が28、IGP(Vino a Indicazione Geografica Protetta)が6あります。 プーリア州のIGP(IGT)6つは1995年に設定されました。 Pugliaは州全域(約8,000ha)を含む、プ―リアの中では一番広いIGPです。 IGP (IGT) 1 Puglia プーリア(州全域) 2 Daunia ダウニア(Foggia県)3 Murgia ムルジア(Bari県)4 Salento サレント(Brindisi県、Lecce県、Taranto県)5 Tarantino ターラント(Tarantino県)6 Valle d’Itria ヴァッレ・ディトーリア{Alberobello、Locorotondo(Bari県)、Ceglie Messapica、Cisternino、Fasano、Ostuni(Brindisi県)、Crispiano、Martina Franca(Taranto県)}...
マルヴァジーア・ビアンカ(Malvasia Bianca)の特徴
多くの亜種があるブドウ、"マルヴァジーア"とは? 「マルヴァジーア」ですが、地中海地域周辺などを中心に古くから栽培されてきた複数のワイン用ブドウ品種の「総称」なんです。さらに、マルヴァジーアと名が付くブドウには、白ブドウだけでなく、黒ブドウも含まれ(灰色のブドウもある)、造られるワインは、白・赤・ロゼワイン、辛口から甘口に加えスパークリングや酒精強化ワインまで!と、かなり多様です。栽培される国も広く、イタリア、ポルトガル、スペイン、ギリシャ、スロヴェニアというヨーロッパだけでなく、アメリカでも栽培されています。 ちなみに…世界三大酒精強化ワインの一つとも言われるポルトガルの「マデイラ」にも、使用可能なブドウ品種の中にマルヴァジアの一種(Madeira Malvasia またはMalmseyとも)が含まれています。 現在、イタリア農林省に登録されているブドウ品種の中で、マルヴァジーア(Malvasia)という単語が付くブドウは、、、なんと19もありました。多いですね。 マルヴァジーアの起源と名前の由来 正確な起源は定かではないようですが、有力な説としてギリシャが起源と考えられています。 また、 "マルヴァジーア" という名前も、ギリシャの海岸沿いの町、モネンヴァシア(Monemvasia)という名前と関係があるとされています。この町は、水の都・ヴェネツィアが共和国として栄えていた中世時代に重要な要塞・交易拠点があり、イタリアと商業的に関係があったようです。 さらに、ヴェネツィア商人の間では、中世時代を通じてマルヴァジーアが広く普及したことから、彼らが経営するワインバー(ショップ)を「マルヴァジー(malvasie)」という名で呼んでいたようです。 このように、一種の流行りであった「マルヴァジーア」。有名になったのは良いのですが、DNAは全くマルヴァジーアと関係がないブドウ品種にもMalvasiaという単語が付けられてしまったり、またはさらに品種が枝分かれしたり、地域によって呼び方が異なったりと、今では "大家族" になっています。 マルヴァジーア・ビアンカの特徴(香りと風味) このように、種類が多いだけでなく歴史的に興味深いストーリーがある"マルヴァジーア" ですが、プーリア州でも複数の種類が栽培されています。 白ブドウでは「マルヴァジーア・ビアンカ」という品種がプーリア州内で広く栽培されています。このマルヴァジーア・ビアンカ、完熟するとブドウの実は黄緑~麦わら色になり、ワインとしては単一品種または他品種とブレンドもされます。 また、この品種から造られるワインは、酸味は高く、白い花やレモンなどの柑橘類、青りんごやハーブのような香り・風味となります。 イ・ボンジョールノのマルヴァジーア・ビアンカはこちら! ※参考データ:イタリア農林省ホームページ、Malvasia(Italian Wine Central)、malvasia bianca (enotecaregionalepuglia.com)、Malvasia(Wine-Searcher)、Malvasia Bianca b....
マルヴァジーア・ビアンカ(Malvasia Bianca)の特徴
多くの亜種があるブドウ、"マルヴァジーア"とは? 「マルヴァジーア」ですが、地中海地域周辺などを中心に古くから栽培されてきた複数のワイン用ブドウ品種の「総称」なんです。さらに、マルヴァジーアと名が付くブドウには、白ブドウだけでなく、黒ブドウも含まれ(灰色のブドウもある)、造られるワインは、白・赤・ロゼワイン、辛口から甘口に加えスパークリングや酒精強化ワインまで!と、かなり多様です。栽培される国も広く、イタリア、ポルトガル、スペイン、ギリシャ、スロヴェニアというヨーロッパだけでなく、アメリカでも栽培されています。 ちなみに…世界三大酒精強化ワインの一つとも言われるポルトガルの「マデイラ」にも、使用可能なブドウ品種の中にマルヴァジアの一種(Madeira Malvasia またはMalmseyとも)が含まれています。 現在、イタリア農林省に登録されているブドウ品種の中で、マルヴァジーア(Malvasia)という単語が付くブドウは、、、なんと19もありました。多いですね。 マルヴァジーアの起源と名前の由来 正確な起源は定かではないようですが、有力な説としてギリシャが起源と考えられています。 また、 "マルヴァジーア" という名前も、ギリシャの海岸沿いの町、モネンヴァシア(Monemvasia)という名前と関係があるとされています。この町は、水の都・ヴェネツィアが共和国として栄えていた中世時代に重要な要塞・交易拠点があり、イタリアと商業的に関係があったようです。 さらに、ヴェネツィア商人の間では、中世時代を通じてマルヴァジーアが広く普及したことから、彼らが経営するワインバー(ショップ)を「マルヴァジー(malvasie)」という名で呼んでいたようです。 このように、一種の流行りであった「マルヴァジーア」。有名になったのは良いのですが、DNAは全くマルヴァジーアと関係がないブドウ品種にもMalvasiaという単語が付けられてしまったり、またはさらに品種が枝分かれしたり、地域によって呼び方が異なったりと、今では "大家族" になっています。 マルヴァジーア・ビアンカの特徴(香りと風味) このように、種類が多いだけでなく歴史的に興味深いストーリーがある"マルヴァジーア" ですが、プーリア州でも複数の種類が栽培されています。 白ブドウでは「マルヴァジーア・ビアンカ」という品種がプーリア州内で広く栽培されています。このマルヴァジーア・ビアンカ、完熟するとブドウの実は黄緑~麦わら色になり、ワインとしては単一品種または他品種とブレンドもされます。 また、この品種から造られるワインは、酸味は高く、白い花やレモンなどの柑橘類、青りんごやハーブのような香り・風味となります。 イ・ボンジョールノのマルヴァジーア・ビアンカはこちら! ※参考データ:イタリア農林省ホームページ、Malvasia(Italian Wine Central)、malvasia bianca (enotecaregionalepuglia.com)、Malvasia(Wine-Searcher)、Malvasia Bianca b....
ススマニエッロ(Susumaniello)の特徴
ススマニエッロの起源 ススマニエッロ、聞きなれないそして覚えにくい名前ですが、近年プーリア州のワイナリーが注目する黒ブドウの一つです。 プーリア州の中でも南部にあたる、アドリア海に面した港町ブリンディジ(Brindisi)の周辺が主な栽培地です。ススマニエッロからは赤ワイン&ロゼワインの何れも造られますが、かつてはブリンディジ周辺で栽培が盛んなネグロアマーロ種や、州都のバーリ(Bari)周辺ではモンテプルチャーノ種などとよくブレンドされていました。今では、より良質なブドウ栽培への取り組みが進み、ススマニエッロ種のみで造られる赤・ロゼワインも増えています。 ススマニエッロのブドウの起源は諸説あり、恐らくはアドリア海の対岸にあるダルマチア(Dalmatia、今のクロアチアの一部)がそもそもの原産地ではないかと考えられてはいますが、その後、長らくプーリア州で栽培されていたことから、プーリア州の地場品種として登録されています。 ススマニエッロの名前の由来と品種特徴 ススマニエッロという名前ですが、もともと"somarello"という言葉が関係しています。"somarello"にはロバという意味があります。ブドウ品種の名前になんでロバ!?と思いますよね。 ススマニエッロ、今では珍しい品種ですが、過去にはブリンディジ周辺でよく栽培されていたようです。このブドウは、木が若い頃には沢山の実をつけるため、収穫時には"ロバ"を使用してブドウを運ぶ必要があったことから、この名前がついたのではと言われています。 ところが…この品種、大体10年ほど経つと収穫量が急減してしまいます。このような収穫量における特徴があるため、20世紀の終わり頃にはススマニエッロが絶滅寸前の品種になったのでは、と考えられています。以前のプーリアでは、イタリア北部へワイン用ブドウを輸出する目的で、大量生産に重きが置かれていた側面もあったことから、やむを得なかったのでしょうか…。 その一方で、21世紀に入ってからは、地場品種の保護やブドウの"質"をより重要視する考えも進み、ススマニエッロのブドウ自体の価値が再発見されました! 収穫量が落ち始めた木に出来るススマニエッロの数少ないブドウは、糖度が凝縮されており、且つ、酸味も保持していることから、良いワインが造れるポテンシャルのあるブドウ品種として、改めて見直しが進んでいます。 また、ススマニエッロで造るワインは鮮やかな色になります。ワインに赤色を加える役目も果たせるという点からも、ネグロアマーロなどのブドウのブレンド種として相性が良いと考えられています。 I Buongiorno(イ・ボンジョールノ)のススマニエッロにも、ラベルにロバのデザインが。 ススマニエッロの香りと風味 ススマニエッロの典型的な香り・風味の特徴は、赤系のベリーやプラムなどの果実の香りです。オーク樽で熟成されたワインは、樽のヴァニラやナツメグのような香りも呈します。一本の木になるブドウの生産量を抑える等、丁寧に管理された高品質なブドウでは、リコリスなどの香辛料やダークチョコレートのような、よりリッチな香り・風味が加わります。 ビーフシチューや牛肉のワイン煮込み、ラグーソースのパスタなど、ちょっと濃い目のソースを使用した料理と合わせると、ススマニエッロの整った酸味・果実味とよく合います🍷 イ・ボンジョールノのススマニエッロはこちら! ※参考データ:イタリア農林省ホームページ、Susumaniello n. - Puglia Wine World、Susumaniello (enotecaregionalepuglia.com)
ススマニエッロ(Susumaniello)の特徴
ススマニエッロの起源 ススマニエッロ、聞きなれないそして覚えにくい名前ですが、近年プーリア州のワイナリーが注目する黒ブドウの一つです。 プーリア州の中でも南部にあたる、アドリア海に面した港町ブリンディジ(Brindisi)の周辺が主な栽培地です。ススマニエッロからは赤ワイン&ロゼワインの何れも造られますが、かつてはブリンディジ周辺で栽培が盛んなネグロアマーロ種や、州都のバーリ(Bari)周辺ではモンテプルチャーノ種などとよくブレンドされていました。今では、より良質なブドウ栽培への取り組みが進み、ススマニエッロ種のみで造られる赤・ロゼワインも増えています。 ススマニエッロのブドウの起源は諸説あり、恐らくはアドリア海の対岸にあるダルマチア(Dalmatia、今のクロアチアの一部)がそもそもの原産地ではないかと考えられてはいますが、その後、長らくプーリア州で栽培されていたことから、プーリア州の地場品種として登録されています。 ススマニエッロの名前の由来と品種特徴 ススマニエッロという名前ですが、もともと"somarello"という言葉が関係しています。"somarello"にはロバという意味があります。ブドウ品種の名前になんでロバ!?と思いますよね。 ススマニエッロ、今では珍しい品種ですが、過去にはブリンディジ周辺でよく栽培されていたようです。このブドウは、木が若い頃には沢山の実をつけるため、収穫時には"ロバ"を使用してブドウを運ぶ必要があったことから、この名前がついたのではと言われています。 ところが…この品種、大体10年ほど経つと収穫量が急減してしまいます。このような収穫量における特徴があるため、20世紀の終わり頃にはススマニエッロが絶滅寸前の品種になったのでは、と考えられています。以前のプーリアでは、イタリア北部へワイン用ブドウを輸出する目的で、大量生産に重きが置かれていた側面もあったことから、やむを得なかったのでしょうか…。 その一方で、21世紀に入ってからは、地場品種の保護やブドウの"質"をより重要視する考えも進み、ススマニエッロのブドウ自体の価値が再発見されました! 収穫量が落ち始めた木に出来るススマニエッロの数少ないブドウは、糖度が凝縮されており、且つ、酸味も保持していることから、良いワインが造れるポテンシャルのあるブドウ品種として、改めて見直しが進んでいます。 また、ススマニエッロで造るワインは鮮やかな色になります。ワインに赤色を加える役目も果たせるという点からも、ネグロアマーロなどのブドウのブレンド種として相性が良いと考えられています。 I Buongiorno(イ・ボンジョールノ)のススマニエッロにも、ラベルにロバのデザインが。 ススマニエッロの香りと風味 ススマニエッロの典型的な香り・風味の特徴は、赤系のベリーやプラムなどの果実の香りです。オーク樽で熟成されたワインは、樽のヴァニラやナツメグのような香りも呈します。一本の木になるブドウの生産量を抑える等、丁寧に管理された高品質なブドウでは、リコリスなどの香辛料やダークチョコレートのような、よりリッチな香り・風味が加わります。 ビーフシチューや牛肉のワイン煮込み、ラグーソースのパスタなど、ちょっと濃い目のソースを使用した料理と合わせると、ススマニエッロの整った酸味・果実味とよく合います🍷 イ・ボンジョールノのススマニエッロはこちら! ※参考データ:イタリア農林省ホームページ、Susumaniello n. - Puglia Wine World、Susumaniello (enotecaregionalepuglia.com)