イタリア旅行といえば、ローマやフィレンツェ、ミラノが思い浮かぶ方が多いかもしれません。
でも、イタリアの“かかと”にあたる南のプーリア州には、もっと素朴で、力強くて、あたたかい魅力が詰まっています。
豊かな食文化、ぶどう畑のある農村の風景、そして何よりも人々の暮らしが心に残る場所。
私はプーリアワインに惹かれ、やがてこの地で出会った味や風景を伝えたいと思うようになりました。
そんな想いから一冊の本を書きました。
これから数回にわたり、本の中から「旅のエピソード」を少しずつご紹介していきます。
第1回は「はじめに」より。
旅のはじまりと、プーリアとの出会いの物語をお届けします。
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プーリアとの出会い(本書「はじめに」より)
イタリア・プーリア州。この土地のワインに惹かれて、私はプーリアワインの輸入を始めました。
現地を訪れるたびに感じる、食文化の豊かさと人々のおおらかな生き方。
そんなプーリアで味わった体験の数々を、ぜひ誰かと共有したいと思い、この本を書くことにしたのです。
初めてプーリアを訪れたのは、まだワインの輸入業を始める前のこと。
以前から憧れていた土地を、休暇を利用して歩いてみたくなりました。好きだったプーリアワインの故郷を、自分の目で見てみたかったのです。

訪れたのは2月。観光のオフシーズンで、街には静けさが漂っていました。
でも、出会った料理やワインはどれも美味しく、ツアーでは陽気なガイドと笑いの絶えない時間を過ごしました。
あの旅は、今でも忘れられない記憶です。そして、思い返すと、あのときの体験が後の仕事へとつながる最初の一歩だったのかもしれません。
実はそのさらに10年以上前、20代の頃にも一度プーリアを目指したことがありました。
でもそのときは、結局辿り着けなかったのです。
理由は、イタリア初旅行での大失敗。成田発ローマ行きの便に乗り遅れ、急遽翌日のフライトに変更することに。
予定がずれ込んだことで計画が狂い、ローマからナポリ、サレルノまでは行けたものの、プーリアは断念せざるを得ませんでした。
そのときはまさか、その後何度もプーリアを訪れることになるとは、夢にも思いませんでした。
この本は、私自身のそんな旅の記憶や体験を織り交ぜながら、プーリアという土地の魅力を紹介する一冊です。
旅の読み物であり、プーリアの歩き方ガイドであり、そしてワインと食文化へのラブレターでもあります。

イタリア旅行が好きな方にも、ワインに興味のある方にも、きっと楽しんでいただける内容です。
「プーリアってどんなところ?」という方にこそ、手に取っていただきたい本です。
書籍紹介:南イタリア・プーリアを旅する とっておきのワインと料理の楽しみ方ガイド
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豊かな食文化、風景、そして人々との出会い──
南イタリア・プーリア州を旅して感じたリアルな魅力を、ワインインポーターの著者が丁寧に綴った一冊。
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